夏の発熱について

夏の発熱はコロナ?それともインフルエンザ?

・夏の発熱、その原因は?

夏に発熱や喉の痛み、倦怠感などの症状が出ると、「夏風邪かな?」と思う方も多いかもしれません。夏風邪とは、夏に流行しやすいアデノウイルス、コクサッキーウイルス、エンテロウイルスなどが原因で起こる感染症の総称です。具体的には、プール熱(咽頭結膜熱)、手足口病、ヘルパンギーナなどが含まれます。しかし、近年では夏でもインフルエンザや新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が発生しており、注意が必要です。今年は関西万博などで海外からの旅行者の増加により、例年とは異なる人の移動が原因で、こうした感染症の流行に影響している可能性があります。

インフルエンザは通常、冬にピークを迎えますが、新型コロナウイルスは夏から秋にかけての流行も特徴的です。どちらもウイルス性の感染症であり、適切な予防策が重要です。当院でも、夏場の発熱や体調不良で来院される方が増えております。発熱などの症状がある場合は、早めに医療機関を受診し、適切な診断を受けることをお勧めします。

・夏の感染症を防ぐためのポイント

ウイルス感染を防ぐためには、冬場と同じく基本的な予防策が効果的です。特に夏は暑さでマスクの着用が億劫になったり、暑さによる睡眠不足や栄養の偏りが起こりやすかったりするため、意識的な対策が必要です。以下のポイントを参考にしてください。

  1. 免疫力を高める生活習慣
    夏は寝苦しさや食欲低下で免疫力が落ちがちです。以下の習慣で健康を維持しましょう。

    • 十分な睡眠:クーラーを活用して快適な睡眠環境を整え、6~8時間の睡眠を確保しましょう。

    • バランスの良い食事:ビタミンC(オレンジ、ブロッコリーなど)、ビタミンD(魚、きのこ類)、亜鉛(ナッツ、豆類)を含む食材や、ヨーグルトなどのプロバイオティクスを取り入れると、免疫力向上が期待できます。

    • 適度な運動:ウォーキングやストレッチなど、無理のない運動で体を動かし、免疫力を高めましょう。

  2. 室内の湿度管理
    夏はエアコンで空気が乾燥し、気道のバリア機能が低下することがあります。加湿器や洗濯物の部屋干しを利用して、室内の湿度を50~60%に保つと良いでしょう。

  3. ストレス管理
    過度なストレスは免疫力を下げる原因になります。趣味やリラックスできる時間を取り入れ、ストレスを溜めないよう心がけましょう。

  4. ワクチン接種
    インフルエンザワクチンや新型コロナウイルスワクチンは、感染リスクの低減や重症化予防に有効です。当院では、10月からインフルエンザワクチンの接種を開始予定です。早めの接種で、冬の流行シーズンに備えましょう。

・当院での対応

当院では、発熱や体調不良の患者さんに対し、迅速な診断と適切な治療を提供しています。以下のような症状がある場合は、早めにご相談ください。

  • 発熱(37.5℃以上)

  • 咳、喉の痛み、鼻水

  • 倦怠感や筋肉痛

  • 味覚・嗅覚の異常

受診の際は、事前にお電話でご予約をお願いします。また、発熱外来を設けており、院内感染防止のために専用の診察スペースを用意しています。

・まとめ

夏の発熱は、ただの夏風邪だけでなく、インフルエンザや新型コロナウイルスの可能性もあります。手洗い、マスク、バランスの良い生活習慣で予防を徹底し、免疫力を高めることが大切です。体調に不安がある場合は、早めに当院までご相談ください。岸田クリニックでは、皆さんの健康を守るため、丁寧な診療と最新の情報提供に努めています。この夏を健康に乗り切るために、ぜひ予防を心がけましょう!

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