2025/05/15
日本では毎年5月から6月にかけて梅雨入りし、毎日のように雨が降り、蒸し暑くなります。
この時期になると、体がだるい、食欲がない、頭が重いなど、さまざまな不調を感じる方も多いのではないでしょうか。
いわゆる「6月病」や「梅雨だる」と呼ばれる、梅雨特有の体調不良です。
なぜ梅雨時期に体調不良が起こりやすいのでしょうか?
① 気圧や気温の変化による自律神経の乱れ
梅雨時期は、気圧の変動や寒暖差が大きくなりがちです。
これにより自律神経やホルモンバランスが乱れ、体のだるさ(全身倦怠感)、集中力や気力の低下、睡眠の質の低下、頭痛、食欲不振など、全身にさまざまな不調が現れます。
② 高湿度による水分代謝の低下
湿度が高くなると、体からの汗や尿による排泄がスムーズにいかず、余分な水分や老廃物が体内に溜まりやすくなります。
その結果、手足のむくみ、体の重だるさ、頭痛、肩こりといった症状が現れます。
梅雨時期の体調不良を防ぐためにできること
1. 朝の光をしっかり浴びる
起床後はすぐにカーテンを開けて、自然光を取り込みましょう。
雨や曇りの日でも、室内を明るくすることで気分の落ち込みを防げます。
2. 栄養バランスの取れた食事
1日3食をきちんと摂ることが大切です。
梅雨時期は食材が傷みやすいため、なるべく火を通した温かい料理を心がけましょう。
3. 軽い運動を習慣に
雨で外出が難しい日は、室内でスクワットやストレッチ、レジスタンス運動など、無理のない範囲で体を動かしましょう。
4. 体温調節を意識する
冷房で寒さを感じやすいこの季節、薄手のカーディガンやストールを活用し、冷えを感じたらすぐに羽織る工夫をしましょう。
5. お風呂でリラックス
ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、心身の緊張がほぐれ、代謝も促進されます。
汗をかくことで体内の余分な水分の排出も助けられます。
6. 睡眠リズムを整える
毎日同じ時間に寝起きし、十分な睡眠時間を確保しましょう。
規則正しい生活は、自律神経の安定にもつながります。
梅雨時期は、少し意識を変えるだけで体調を大きく守ることができます。
もし生活リズムを整えていても不調が続く場合は、ほかに原因が隠れていることも考えられます。
そんな時は無理をせず、当院までご相談ください。
医療法人虹緑会 岸田クリニック
院長 岸田堅